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interview

シーンを創造するための空間へ。

タヒチアンノニ ジャパン合同会社
マーケティングブランドマネジメントの笹川様と総務管理マネジャーの坂本様

今回のインタビューはタヒチアンノニ ジュースのタヒチアンノニ ジャパン様です。
伝統と科学という双方からノニを研究・開発を行っており、「ノニ」をはじめとするイリドイドを含む有用植物を使用した製品を世界中のみなさまにお届けしております。

今回はマーケティングブランドマネジメントの笹川かおり氏と総務管理マネジャーの坂本修氏の両名に「東京のラウンジ改装」と「大阪のオフィス移転」の経緯を深くお聞きいたしました。


【東京9Fラウンジ改装】

Q:非常に素晴らしい眺めですが、この9Fのラウンジの改装はどういった経緯で行われたのでしょうか?

笹川氏(以下、敬称略):今まで弊社の会員の方々が利用できたのはこの東京の自社ビルの3F受付近くのスペースと4Fのセミナールームだけでした。2Fはショップで商品説明が中心となるため、座ってゆったりと話を聞くことができるスペースが必要になってきました。
また、9Fはこれまで、倉庫と会議室など社員のためのスペースになっており、せっかく最上階でロケーションのいい場所なのに有効活用ができないかと皆が感じていました。それはここ最近のことではなく、このビルに入った2002年頃からの懸案事項でしたので、もう10年程になります。
そういった経緯で9Fを会員の方々に解放して、みんなが自慢できるようなスペースができたら素敵だということで社内で決議いたしました。

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Q:その時に平部(担当PM)からご連絡させていただいたのですか?
笹川:ちょうどそういう計画が立ち上がったというタイミングでした。
平部:雑誌で「今売れています!」というような記事を見てご連絡いたしました。
まずは改装をするにあたってアメリカ本社に大枠の予算取りをしなければいけないので、そのためにレイアウトプランや概算の見積表なの作成を御依頼いただきました。ただ既存で内装を手掛けている会社さんもありましたし、アメリカ本社で承認が取れてからじゃないとこちらができることも少ないので、3か月くらいは待っていました。
そうしたら坂本様からお電話をいただきました。

Q:コンペはどのように行われましたのでしょうか?

笹川:人数は社長やマネージャー、ディレクターなど15名くらいだったと思います。1日で5社全社のプレゼンを拝聴させていただきました。
ただその日に結論は出たんですよ。ヴィスさんにお伝えしたのはおそらく翌日になったかと思いますが、結論としては断トツでしたし、もうヴィスさんしかないという空気でした。
平部:何か今さら聞くのは恥ずかしい。でもすごく嬉しいですね (笑) 。

Q:ヴィスの提案と他社さんの提案はどういった違いがありました?

笹川:他社さんとはコンセプトが違っていました。
「リゾートホテル」というイメージも合っていましたし、フロアが広くなるように感じる解放感がありましたし、プレゼンテーションではっきりと違いが出ていました。
どうしても他社さんは新しいイメージが作り出せなくて、これまでと色使いが似ていました。ヴィスさんはフラットに考えて新しい風を吹き込んでもらいました。そのプランが非常に我々には魅力的でした。
また、マテリアルのサンプルをお持ちいただきましたが、あれが非常に我々のイメージを湧き立たせました。
平部:マテリアルは本当にプレゼンの肝だったと思います。
女性の方が主に使われるスペースになるので、肌触りや近くで見た印象などを意識いたしました。ファブリックの素材などもできる限りお持ちして、見て、触って、五感に訴えるオフィスを目指しました。
笹川:亀川さん(担当設計)だったのも非常に大きかったです。
同じ女性目線で利用する方々の気持ちを考えた柔らかさが図面や素材から本当に伝わってきました。

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Q:現場ではどんなことがありましたか?

笹川:壁面の位置を急に変えることになって、平部さんにはご迷惑をおかけしました。
平部:いろいろありました。このビルがもともとバブル期に建てられたビルで豪華な設備がいろいろありまして、電動で壁とカウンターが動くんです。
ただ壁面の位置を変更したことによって、それらを撤去しなければならなくなり、レールや設備の撤去費用が嵩みまして、工期もタイトだったので大変でした。
笹川:それによってどうしても使いたかったタイルを諦めなければならず......。
平部:もう3か月以上前からメーカーに押さえてもらっていたイタリア製のタイルで、床面に使いたかったのですが、どうしても予算の都合上諦めなければならなくなってしまって、本当に申し訳ないことをしてしまいました。


<遅れて坂本氏(以下、敬称略)登場>


Q:現場をご覧になっていていかがでしたか?

坂本:私は工事をして、変わっていく過程を見ていると、何年にもわたっての念願でしたから、本当にうれしかったです。あとは事故がないようにスムーズに行ってくれと願っていました。
平部:先述の話のようなことが突発的に出てきたりしましたから、当事者としては大変でした。
確かに改装は工期を短くしないといけないので、想定できないことが起こりますね。
笹川:本当に私たちも知らないようなことが出てきました。
平部:壁も解体しないとわからない、天井も開けてみないとわからないという状態があり、先が読めないので大変でした。

Q:このラウンジが完成してからはいかがでしたか?

笹川:できたときはもう本当にうれしかったです!長年の夢でもありましたので。
坂本:施行中に、会員の方々に床のタイルカーペットの下へサインをしてもらったんです。
笹川:自分のメッセージなども添えて書いてもらいまして、それをすることによってもっとこのフロアに愛着を持ってもらおうと思いました。工事中の現場だったので、ヘルメットをみんなでかぶりながら(笑)。
平部:各部屋ごとに3Dパースを飾って、実際に部屋に入ってもらって、最後に皆さんで床にサインをしてもらいました。
笹川:そういったイベントをすることによって、自分たちも参加しているという気持ちが湧いてきて、皆さんが嬉しそうでした。
平部:我々もオフィスを作るときに社員の方々にご協力いただいて、最後一緒に作ることがあります。それが御社にとっては御客様である会員の方々ということでしょうか?
笹川:このフロアを使って頂くのは会員の方々になりますので、このラウンジをフル活用していただきたいと思いまして、企画いたしました。
坂本:私はすごく感動しました。このラウンジは9Fで一番眺望もいいので、お客様のために開放して使って頂きたいと思っていたので、本当に現実になったんだということで。10年間にプロジェクトチームを作って提案もしていたのですが、なかなか承認を取れなかったので、本当によかったです。
平部:今回は別部署の担当として入ってもらいましたが、前任の八木さんが何年か前にラフの図面などを手配したり、上層部の方にご提案をしていただいたりしていました。今回、本当に夢がかなってうれしいって言っていただきました。

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Q:このラウンジはエントランスの木が象徴的ですね。

笹川:これが非常にリゾート感を出しています。それを照明で天井に照らすというのも綺麗です。
平部:最初はミラーを天井に貼る案でしたね。少しキラキラしすぎだったのですが、笹川さんにアイデアをいただきました。
笹川:「影が見えたら素敵だね」と言ったのですが、本当にこんな素敵になるとは思いませんでした(笑)。
平部:屋外用のライトでとても眩しいですが、本当に写真映えもしますし、現物を見てもきれいです。


【大阪オフィスの移転】


Q:次に大阪の件を伺いたいのですが、こちらはなぜ移転をされたのでしょうか?

笹川:ずっと仮オフィスだったので、移転はしたかったんです。
坂本:オフィスといってもそこまで広くもありませんでした。6名くらいが雑居ビルにいるようなマンションのようなところでしたから。ただいい物件があればオフィスとラウンジと倉庫とショップを一緒にしたいという計画はありました。こちらも7年で担当者が3名ほどにわたり提案をしておりました。
笹川:やっと1Fにアップルストアがある心斎橋のいいフロアが借りられたんです。
坂本:何度もめげそうになりました。それまでにも契約寸前でダメになった物件もありまして、これは無理なのではないかと思うときもありました。
平部:坂本さんすごいですね。それまでに何名の方が実現しようとしてできなかったのに、なぜか坂本さんの担当されているときに動いていますし(笑)。
坂本:ただ私は前任者が積み上げてきたものを実行できただけで、私はなにもしていないのですが。
ゴール前でいいパスが転がってきたわけですね。
坂本:そうですね。私は蹴っただけです。
平部:坂本さんは持ってますね (笑)。

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Q:大阪のオフィスが移転されていかがですか?

笹川:それまでは商品も陳列しているだけでしたし、大阪のスタッフがそれまで狭いスペースで我慢して使っていたので、移転したあとは自信を持って仕事ができているのがうれしいです。移転した時は実際には大阪だけではなく、全国から会員の方々も来られました。
東京はその機能はあってグレードが上がったというものでしたが、大阪は落ち着いて全く話ができるスペースすらなかったので、完成時には東京以上に感動していたのが印象的でした。

Q:大阪の時もコンペをされたのですか?

坂本:そうですね。社内のルールで必ず複数社の見積を取らないといけないので。
平部:坂本さんからご連絡をいただきました。ただ正直またコンペかと思いましたけど (笑)。でも社内のルールということなので、もう一度気合を入れて臨みました。
笹川:大阪はショップスペースがありましたので東京とは少しレイアウトの考え方が違いました。また全体的な雰囲気は同じでもいいのですが、全く同じというよりは色合いは変えてほしいということもお伝えいたしました。
平部:東京と少しテイストを変えてほしいと言われ、どこまで変えていいのかを考えました。東京は濃い木目を中心にしましたが、大阪はフロアも広いですし、明るくした方がいいと考え、白をベースにガラスを多く取り入れました。


Q:大阪も一日でプレゼンを見られたのですか?
笹川:そうですね。
平部:東京も大阪もどちらも最後の出番でした。
坂本:トリですね。
平部:トリというといい表現ですが、人数が15人くらいで多かったですし、皆さんの疲れが出てくる時間帯なので気を使いました (笑)。
坂本:やはり比較してヴィスさんが他社さんと違うのがマテリアルです。ヴィスさんは必ずその素材がどういった触り心地と質感なのかをサンプルで お持ちいただくのですが、他社さんはなかったです。
笹川:どんな素材でどういった色合いなのか、見ているイメージと近いのか違うのかを含めてやはり現物を見ないとイメージが共有化しにくいですね。
また東京との違いをだしてほしかったところが、大阪はフロアに解放感があるので明るさや透明感があるようなフロアにしてほしいと思っていました。
実際のプレゼンを拝見して、ヴィスさんが白を基調として明るいイメージで持ってこられた時にはやっぱりそこを突いてくるか、さすがだなと思いました。
他社さんは今までのイメージを引きずっていたところがありましたが、ヴィスさんは私がやってほしいことを見事に捉えてきていました。
大阪オフィスができる時にロゴも変わり、これまでは重厚な濃い木目のイメージがありましたが、若い方にターゲットをシフトしていくタイミングだったので、明るい白が基調になってないとおかしいというくらいでした。
ここはどうしてもガラスじゃないといけないと思っていたスペースもやはりガラスにしていましたし、ヴィスさんはそういったイメージを汲んでいただけていたので、プレゼンを聞いているときには私はここしかないでしょうと考えていました。

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Q:どのように決定をされたのですか?

笹川:参加している方に全社分の投票シートを書いてもらい、
坂本:デザインであるとか、機能面であるとかの評価を書いてもらいました。
平部:じゃ「東京のラウンジをやったからヴィスで」というような流れはなかったんですか??
坂本:そういうのはなかったですね (笑)。しっかりとハンデなしで審査をしてヴィスさんになりましたから。
平部:都度都度、真剣勝負をさせてもらっていますね(笑) 。


Q:プレゼンをする側はどうでした?
平部:やはりそのロゴが変わるというのは気になっていました。ただそのビジュアルを見れていなかったために、ターゲットだとか言葉の言い回しで判断するしかなかったので、少し不安でした。
笹川:まだ公表できない時期だったので、私も複雑でした。できたらお見せしてイメージを掴んでいただきたかったので。

Q:大阪の現場ではどういったことがありましたか?

笹川:震災の影響が多分にありました。大阪の現場では工事が進んでおりましたし、社内的には新しいポスターやパンフレットなどの制作が間に合わないのではないかと心配しました。
平部:多少、資材がスムーズに搬入されなかったものはありましたが、工事が止まってしまうまでではなかったので、皆さんのご協力で最悪の想定よりは全然スムーズに行きました。
笹川:震災時は、社内で防火訓練を頻繁に行っていたので、非常持ち出し袋やヘルメットは各自手元に常備されていたので、地震があった時も社員はヘルメットと非常袋を持って外に出ました。そうするとそういった会社が少なかったのからなのか、テレビのインタビューが来ました(笑) 。
坂本:停電にならなかったのは大きかったですね。

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Q:最後にデザインで悩んでいる方にメッセージなどありますか?

笹川:デザインや図面も大切ですが、やはりマテリアルは大切だと思います。間近で見たり触れたりすることで具体的にイメージできますね。
坂本:やはり前もって準備をしておくことが大事だと思います。私としては準備してきたつもりであってもいろいろと想定していなかったことが出てきたので、もっといろんなことを考えておけばよかったですね。


          

                  

取材後記:

お二方からヴィスの他社との違いでサンプルの素材感が大事であったと回想されていました。 「神は細部に宿る」と申しますが、神は細部にしかも「神経質」に宿っている気がします。 内装に携わっている人間はタイルカーペットは毎日見ているもので、クロスやメラミン化粧版といった資材も真新しいものではございません。ただし「原点に立ち返って考えるということ」は同時に「お客様の立場になって考えるということ」になります。 オフィスのプロでありながら、同時に究極の素人目線を持つこと。手垢のついた仕事をするのではなく、常に新鮮な気持ちで仕事に臨み続けることがお客様にとって大切なのだと改めて考えさせられました。
タヒチアンノニ ジャパン合同会社
http://e-tni.jp

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