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office story

はじまりはたった1本の電話からでした。
日々お忙しいご担当者にもかかわらず「まずはごあいさつだけ...」ということでアポイントをいただきました。
ただ、その頃はまだ現実的なお話ではなく、将来的な移転は考えているとのことでした。
それから定期的にフォローを続け1年半ほど経ったころ、ご担当者からコンペに参加してみないかと打診がありました。
ヴィスで今までなかなか無かった800坪という大型案件。
競合にはお客様がこれまでにも付き合いがあるという大手企業、かたやこちらは50名足らずのベンチャー企業。
しかも、最終決定は本国アメリカになるため提案資料を作りメールで送るという、こちらの思いや考え方などを直接伝えるプレゼン形式ではなく、全てを資料に託して送るという方式でした。
社内では様々な議論がありました。
「こんな大きな案件はヴィスではできないのではないか」
「そもそも資料だけ送るなんて思いが伝えられない」
「全て英語で作るなんてニュアンスを伝えられないから無理だ」
どちらかと言うと否定的な意見の方が多かったかもしれません。
ただ、やはりヴィスとしてチャレンジしてみることにしました。
それが大型案件であろうが、どんな小型案件であろうが、ヴィスのクレドにもある「すべてはお客さまのため」ということを考えた結果でした。
お客様にとって喜ばれるのであれば時間と労力を惜しむべきではないし、その先に「ありがとう」という言葉をもらえるのだとしたら、ヴィスはやはり進んでいくべきだという結論になりました。

そこからは会社一丸となって必死で取り組みました。
今まで経験したことの無い規模のプロジェクト...そこで考えたのが「説明無くても分かる資料」でした。
本国アメリカで見ただけで理解していただけるように気配りをしたプランニング、しかも「ここまで考えているの??」と、感じてほしいという思いから、今まで取り入れてみたかったが実現ができなかったデザインや家具などもたくさんとり入れ、考え抜かれた作りのデザインにしようなど、さまざまな意見を出し合い、プランは大きく広がっていきました。
その間、設計の早乙女のデスクには栄養ドリンクが数々並び、何度も事務所で寝泊りをし、担当プロジェクトマネージャーの金谷と島村は何度も終電を逃し、それでもお客様に喜んでもらえる資料の準備をいたしました。
そして、データ、資料関係が全て出そろい一気にプレゼン資料作り! 数十ページに及ぶ、さまざまなアイデアを盛り込んだものを作りあげました。
魂を込めてメールで送りました。
関わったすべての人の想いを乗せて、ここまでくれば、もう祈るしかありませんでした。
数週間後、それはある日突然やってきました。
響き渡る悲鳴!? 口を押さえてPCを見ている島村。
震えていて、何かを伝えたそうだが声になっていない......。
しばらく様子を見守る社内のスタッフ。
やっと声になった島村の「き、き、決まりましたッ!!」という、ひと言。
その言葉でみんなは全てを理解しました。
社内に沸き起こる拍手。
飛び跳ねる島村。
設計の早乙女は、その頃ちょうど、ヨーロッパ視察中。国際電話で報告を受け、現地のツアーのみんなで歓声をあげました。
早乙女が凱旋門に登った日だったので、社長は「凱旋帰国やな」と笑っていました。
...という受注するまでの経緯がやっと物語のスタート地点。
【本当のスタートラインへ】
施工準備をしていく中で、定例のミーティングを繰り返し行いました。
大きい物件だけに現場での懸案事項は、いくらリスクヘッジしていても様々なことが起こりました。
ときには言い争うことも。
ときには足踏みすることも。
しかし、本音をぶつけ合うから良い仕事ができるのです。
最初はお互いに自分たちの都合でしか動けていなかった各社が、ぶつかり合うごとに次第に協力し合い、それぞれのベストを尽くし工事が進んでいきました。
向かうべきは「すべてはお客様のため」というたった一つの目的のために、関係各社、一丸となって取り組んだプロジェクトでした。




みんなの思いが凝縮された一枚の写真があります。
全てが完成したオフィスのエントランスで撮影した写真です。
現場で半年間、膝をつき合わせていくことでこのような関係を築くことができました。

その完成の日、社員の方々へのオフィス見学ツアーを行ったのですが、新しいオフィスを目の前に、思い思いに携帯やデジカメで写真を撮ったり、あちらこちら見渡したり、触れてみたり...皆さまの興奮と喜び溢れる様子が脳裏に焼き付き、一生忘れられません。ここに写っていない多くの方々の尽力もあって、このオフィスが完成したのだと改めて感じた瞬間でした。
「新しいオフィスになって気持ち良く働けるようになった」「活気がでた」「明るくなった」など、ご移転されてからも嬉しいお声をいただき、この仕事に携われて本当によかったと感じております。
関係者の方々、フォローをしていただきました皆さま、ありがとうございました。
製品ライフサイクル管理(PLM)、製品開発システム(PDS)の各ソフトウェアソリューションの提供
製品開発業務プロセス改革のコンサルティング、および製品教育サービスの提供