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2019.9.17

From VIS

「建築がいかに地球の一部になりうるか」三分一建築を巡る旅

こんにちは、
いよいよ秋の空気になってきたなーと実感しています。
ここから朝晩いっきに寒くなっていきそうなので体調管理には気をつけたいですね。


さてさて、今日は日本の有名な建築家である、
「三分一 博志(さんぶいち ひろし)」氏と、その作品をご紹介します。


三分一博志氏は、建築が“いかにして地球の一部になりうるか”を一貫したテーマとして広島を拠点に活動されている建築家です。
「地球にも人にも認めてもらえる建築」を創造するための入念なリサーチ基づいた三分一氏の作品は、
その場所特有の建築であることを超え、さらに未来へと引き継がれていくことを目指しており、国内のみならず海外でも高い評価を受けておられます。

先日そんな三分一氏の作品を見に行ってきました。

まずはこちら、「六甲枝垂れ」。2010年に設計され、自然体感展望台として建てられました。
展望台と聞くと細長いものを想像するのですが、、、この建物はそんな既成概念を簡単に打ち崩してくれます!


総檜葺きの展望台では、フレームや壁、床に奈良県・吉野の森で厳選されたヒノキを使用して作られており、
内部に入るとヒノキの優しい香りに包まれました。

そして何より、建物本体の周りにある「枝葉」というフレーム越しに降り注ぐ太陽の光がとても気持ちよかったです。
真夏に行ったにも関わらず涼しく、木漏れ日の下で風を感じているような、心地いい時間でした。

冬になると、この「枝葉」に「樹氷」がつき、真っ白な雪の結晶のような印象に変わります。
この土地の環境を調べ尽くしてつくり出されたデザインだからこそですね!!

冬の姿もまた見にいきたいです!!

次に、近代化産業遺産にも登録されている犬島精錬所です。

瀬戸内海の犬島にある犬島精錬所は、島に建設されたものの、銅価格の大暴落によってわずか10年で操業を終えました。
現在の犬島には銅の製錬過程で発生する鉱滓からなるカラミ煉瓦造りの工場跡や煙突など、かつての大規模な製錬所を彷彿とさせる多くの遺構が良好な形で残されています。

瀬戸内の海と、精錬所。

島ならではの景観で、周りは瀬戸内の綺麗な海に囲まれています。
小さな島にこれだけの量のレンガで建築された建物もとても珍しく、
景観的にも少し不思議な感じがしますね!

自然に淘汰される精錬所。

ジブリ映画のラピュタを連想しますね!
人間が建てた大きな建築が、時間の流れの中で自然に淘汰されていく様は圧巻です。

ものをつくる立場の人間としては色々考えさせられました。


皆さんも三分一氏の建築、機会があれば是非行ってみてください!!