企業がソロワークスペースに投資するメリットとは?必要な環境や設備を解説!

ソロワークとは、メンバーがひとりで集中して仕事に取り組むことです。メンバーのソロワークを促進するには、ソロワークスペース を設けるなど、環境の整備が必要です。ソロワークスペースの例として、シェアオフィスのようにレンタルできる個室タイプのワークスペースやオフィス内に設置可能な個室ブースなどが挙げられます。 今回は、ソロワークの促進で得られるメリットやソロワークの実現に必要な設備について解説します。

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ひとりで作業するソロワークのメリットは大きい!

ソロワークによって期待できるメリットを紹介します。

生産性の向上を見込める

ソロワークでは、メンバーそれぞれが別々に業務にあたります。そのため、複数のタスクを分担して同時進行で行えるのが特徴です。全員で同じ業務をひとつずつ行う場合に比べて効率良く業務を進められます。

業務の進捗に関して、ほかのメンバーと足並みを揃える必要もありません。進捗が早いメンバーは、次々に業務を進めていくことができます。

また、複数人で共同して作業を行うと、作業だけに集中することが出来ず、ほかのメンバーのことが気になってしまう人も多いものです。その点、ひとりで作業をすれば集中しやすく、業務に没頭することで生産性が高まります。

テレワークと相性が良い

ひとりで作業を行うソロワークはテレワークとも相性が良いです。ソロワークを取り入れている企業なら、テレワークも実現しやすいでしょう。

個々人の業務範囲が決まっていれば、働く場所の影響をあまり受けません。オフィスのソロワークスペースで行える仕事なら、テレワークでも同様にして行えることが多いです。

また、テレワークだけでなくフリーアドレスとの相性も良好です。ソロワークスペースの設置とあわせて、フリーアドレスも導入すれば、メンバーの主体性を引き出して生産性の向上につなげられるでしょう。

オフィスでのソロワークスペースの活用シーン

近年、オフィスにソロワークスペースを設置する企業が増えています。では、ソロワークスペースをどのように活用しているのでしょうか。

ここでは、ソロワークスペースの主な活用シーンを紹介します。

Web会議に参加する

在宅勤務の普及により、Web会議を行う企業も増加しています。これにともない 、メンバーが自席からWeb会議に参加することに不便さを感じることもあるでしょう。

たとえば、音漏れや周囲の雑音が気になってWeb会議がスムーズにいかないことがあります。ほかのメンバーも、隣にWeb会議をしているメンバーがいると、気が散って仕事に集中できないかもしれません。また、社外の人が出入りする場合には、情報漏洩のリスクも高まるでしょう。

そこで、専用のソロワークスペースを設置することで、そのような課題の解消を図れます。ソロワークスペースなら周囲の雑音や視線が気にならないため、Web会議を行う場所としても最適です。Web会議に留まらず、オンライン面接を行う際にも活用できます。

集中して作業をする

オープンスペースで仕事をしていると、周囲の雑音や視線などが気になる人も多いです。オフィス内では、メンバー同士で仕事の指示や確認などで話をせざるを得ない状況が生じます。すると、自分に関係ない話でも、耳に入ってくると集中力が削がれてしまうことがあるでしょう。また、意図的でなくても、視線が向いてしまうことも多いです。

その点、ソロワークスペースなら、周囲の視線を遮ることができます。遮音効果もあり、外部の雑音を抑えられるため、仕事に集中しやすい環境を整えられます。

感染症対策をする

コロナ禍により、ビジネスシーンにおいても「ひとり空間」の需要は高まっています。大勢の人と同じ空間にいるよりも、自分ひとりだけの空間にいた方が安心できる人は多いでしょう。

感染症対策として在宅勤務やテレワークを導入する企業も少なくありません。しかし、普段オフィスで行っている業務を自宅で行うのは難しいと感じる人もいるでしょう。

その場合、社内にソロワークスペースがあれば、自宅で作業できる環境がないという人の受け皿にもなります。

ソロワークブース  の導入に必要な設備や環境

オフィス内のソロワークスペースを整備するためには、個室タイプやソファ型のソロワークブースを設置することが有効です。ソロワークブースを設置する際は、次のような設備や環境が必要です。

電源やWi-Fiが使えること

ノートパソコンやタブレットを用いた業務には、電源やWi-Fiが必須です。ノートパソコンにはバッテリーがあるものの、長時間使用するには電源が必要になります。

社内システムや社内資料を使うためにも、インターネット環境が必要になることが多いです。オフライン環境で行える作業は、限られてしまいます。

Wi-Fiは単に使用できるようにしておくだけでなく、暗号化やアドレス認証などのセキュリティ対策も必要です。

区切られたスペースでひとりになれること

ソロワークブースを設置する目的は、ひとりで作業に集中できるようにすることです。そのため、ほかのメンバーと仕切られたスペースを作る必要があります。

外からソロワークブース内を見えづらくする工夫を施すことで、より集中しやすい環境になります。たとえば、パーテーションで区切る、ブースのガラスドアに曇りガラスを使用するなどの工夫が挙げられます。また、情報漏洩のリスクを抑えることにも効果的です。

カメラやマイクがありWeb会議ができること

ソロワークブース内にWeb会議できる環境を整えておくことも必要です。ヘッドセットやWebカメラ、スピーカーなどの機器を準備しておきましょう。

安価な機器で済ませることもできますが、ある程度は品質の良いものを選ぶのがおすすめです。快適なWeb会議ができれば、仕事の効率はさらにアップします。

Web会議ができる環境なら、オンライン面接にも対応可能です。

ブースの利用に一定のルールがあること

ソロワークブースを設置する際は、利用時のルール作りも必要です。明確なルールが定められていないと、十分なメリットを得られなくなることもあります。

たとえば、ソロワークブースにいるメンバーに、緊急時以外は話かけないことなどを定めておく必要があります。

また、Web会議用ブースと、ひとりで集中して作業するためのブースを分けるなどの工夫も必要です。

各ブースの使用用途を明確に分けるのが難しい場合は、時間帯で分ける方法もあります。たとえば、午前中はWeb会議用として、午後は個人ブース用として使用するといった具合です。間違えてしまわないように、プレートなどに貼ってメンバーに周知しておくと良いでしょう。

また、特定のメンバーがいつも使用していて、ほかのメンバーがあまり使えなくなることもあるかもしれません。そのような場合に備えて、ブースの予約制度や利用時間の制限などを設ける工夫も必要です。

ソロワークブースをはじめとするオフィスブースの導入メリットや最適な設置場所についてはこちらの記事で解説していますので、ぜひご参照ください。

【導入事例あり】オフィスに個室ブースを設置するメリットとは 

オフィスにソロワークスペースを設置するならデザインも重要!

ソロワークを推進するためにソロワークスペースを設置する際は、快適さや仕事のしやすさを考慮することが重要です。

しかしオフィスのデザインにより、社員のモチベーションや生産性が向上することも少なくありません。企業ブランディングの確立においても、オフィスのデザインは重要度が高いといえます。

そのため、ソロワークを推進するなら、ソロワークに適したブースの設置にとどまらず、オフィス全体のデザインも見直してみる必要があります。

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ヴィスでは、現状のオフィスにおける課題抽出を行い、改善方法を導き出し、具体的に空間のレイアウトやデザインへ落とし込むまでのサポートを一気通貫して行っており、企業ブランディングを高めるオフィスづくりをご提案することができます。

まとめ

ソロワークを推進することで、ひとりで行う仕事の効率が上がり生産性が高まります。ソロワークはテレワークとの相性も良く、Web面接などにも活用できるでしょう。

そして、ソロワーク導入の際には、ソロワークスペースの導入をはじめ環境の整備が大事です。電源やWi-Fiなどを使えるようにし、Web会議で使う道具も一通り揃えておきましょう。その上で、オフィスデザインも見直してみることで、さらなる生産性の向上が期待できます。