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2021.3.23

From VIS

男性の『育休』って実際どう? 育休取得パパ社員インタビュー!

今、社会的にも話題の「男性育休」。国も男性の育児休業取得を促進しており、その理由は下記のようなものがあります。

・女性の仕事と子育ての両立の負担を軽減
・女性の継続就業や円滑な職場復帰を図る
・男性の子育ての最初の重要な契機とする

参照元:https://ikumen-project.mhlw.go.jp/employee/concept/

さらに、目標として「男性の育児休業取得率を2020年13%、2025年30%」という数字が掲げられています。

ヴィスは社員の約半数が女性で、産休・育休を取得し復帰した方も多くいます。一方男性の育休取得者はまだ少なく、その効果や課題などもはっきりとわかっていないのが現状です。これから子どもが産まれるメンバーの将来への不安を解消するべく、今回、男性の育休を取得したメンバーに、その実態についてインタビューしました!


※ヴィスの働くママインタビューもご覧ください!
【ヴィスの働くママインタビュー】vol.5 『小一の壁』、どう乗り越える?学童と時短勤務の活用

服部さん:
2015年新卒入社、6年目。管理本部。
2歳の長女がいる。
2020年11月、2人目の出産時に育児休業を2週間取得。

平部さん:
2007年中途入社、14年目。プロジェクトマネージャー、部長。
4歳の長男、3歳の次男がいる。
2020年11月、3人目の出産時に育児休業を3週間取得。以前にも育休を取得したことがある。

宮下さん:
2016年新卒入社、5年目。プロジェクトマネージャー。
1人目の出産時に育休を取得。里帰り出産のため、出産予定の2週間前からテレワークを取得して里帰りに同行。出産後10日間有給休暇を取得。

――今回、なぜ育休を取ろうと思ったのでしょうか。

服部:
大きく3つあります。
まず、今社会的にも話題になっているので「男性の育休」という経験をしておきたいと思ったこと。今年度管理本部に異動したこともあり、制度を利用する社員をフォローする側として、利用する方がどんな感じか把握しておいた方がいいと思いました。

そして、今後子どもが生まれる後輩のために、育休が取りやすい環境をつくっておきたいと思ったこと。

最後に、1人目の出産時に妻の体調が不安定だったのを目の当たりにしていたので、その時から次の子の時は取得したいと思っていました。

平部:
すごい、色々考えていますね。私は、もちろん同じような理由もありますが、やはり自分の子が産まれるときに家族で一緒にいたいという想いが強いです。

期間は、制度的に育休の助成金が出る所定日数なども考慮しつつ、仕事の調整をして3週間にしました。

宮下:
家族なので当然一緒にいたいですよね!今回は1人目だったので里帰りで産みたいという妻の希望もあり、同行して一緒にいられる時間を長く取りました。日頃からテレワークを実施しており色々な働き方ができる中だったので、可能だと思いました。また、直前に平部さんや服部さんが取得していたから休みやすかったというのもあります。

仕事の関係で“育児休業”の制度上必要な日数を満たさなかったので今回は「有給休暇」として休みましたが、出産前の2週間テレワークは会社に相談してOKをもらうなど、柔軟に対応してもらいました。


――育休中の一日の流れを教えてください!

平部:
普段上の子ども2人は保育園に預けているのですが、せっかく休みなので家族の時間を作ろうと一緒に過ごしていました。朝ごはんを作って食べ、その後公園に遊びに行ってお昼を食べ、帰ってきてお昼寝、夕方から家事や買い物等をしていました。

服部:
うちはそのまま保育園に預けていました。朝食や保育園に行く準備をして送り、その後妻の入院中は資格の勉強などをしていました。昼からは掃除や洗濯などの家事をして、夕方に保育園に迎えに行き、夜はごはんをつくってお風呂に入れて寝かしつけ。その後は自分の時間でした。

妻が退院してからは、基本は変わらないのですが1人の時間は減って、子供の世話を一緒にしていました。退院してからの1週間で生活を整えられたのが良かったです。最初は長女が下の子を受け入れられなくて大変でした。

宮下:
2人とは違って妻の実家に里帰り出産だったので、妻の両親が近くにいて面倒を見てくれたり家事をしてくれたりしていたのでその面は楽でした。なので主に、家に戻ってからの練習をしました。初めての子だったこともあり、子どもの世話に慣れる練習ですね。沐浴したりおむつを変えたり。産まれてからは役所への書類の提出などもしました。


――皆さん第一線で働いている中ですが、引継ぎなど、業務的には問題はなかったのでしょうか?

平部:
あまりなかったです。お客様の移転案件などもプロジェクトチームを組んで実施していて、1人でやっていることはほとんどないので、そこで完結できました。

宮下:
私も同じです。

服部:
私は管理本部で、担当する新しいツールを導入した直後だったので、自分だけで抱えないようにし、上司にも業務を共有していました。ただ、予定より早く産まれたので、出産直後に急いで引継ぎシートをつくりました。


――一般的には男性が育休を取るとキャリアに影響があるとか、戻ってきたときに居場所がないとかいう話もありますが、……と聞こうと思ったのですが、ヴィスではそんなことはないですよね?

全員:
そうですね(笑)

服部:
2週間くらいだからあまり感じなかったというのもあると思います。

女性の場合、現状では出産も含めて1年ほど取得していることが多いと思います。1年となると、会社の状況や使用するツールなども早いペースで変わるので、復帰の時はすべてを把握するのは大変だろうなと改めて思いました。

早く子どもを保育園に行かせて妻を復帰させてあげたいです!

――育休を取って良かったことはなんですか?
平部:
何より、家族の時間を取れたことです。

服部・宮下:
同じく!

平部:
女性はお腹が大きくなり出産するから親になる実感ができますが、男性は忙しく働いているとそれに気付かないままだから、出産の時を一緒に過ごすのは親になるためにも重要だと思います。生まれて2-3週間で何もない時を一緒に過ごせるのはプレシャスだなと!

服部:
最初にやらないと、育児レベルに差がつきますよね。お風呂の入れ方、おむつの変え方、ミルクをどのくらいあげるか、抱っこの仕方、着替えの仕方など、本当にやらないと知らないことばかり。これができないと使い物にならないと思われるような気がします。2週間とはいえ、まだまだ男性で育休を取れる会社は少ないと思うので、妻も感謝してくれてると思います。
宮下さんは、1人目だと特に不安なのでは?

宮下:
そうなんです。特に里帰り出産なので、もし出産直後に一緒にいなかったら、家に帰ってからの差が大きかったと思います。最初に知れて本当によかったです。

平部:
特に最初の時に子どもの世話ができないと、その後も女性がひとりで頑張ってしまって後々影響が出てしまうから、大事ですよね。


――準備しておけばよかった、こうすればよかったと思うことはありますか?

服部:
買い物ですね。服など必要なものは出産前に買っておけばよかったと思いました。育休中に買い物が増えてしまいました。2人目なのにすっかり忘れていました。

宮下:
僕はあらかじめ色々調べて、買い物とかはできました。出産後一緒にいられたのは2週間弱で、生活に慣れつつあるところで仕事に復帰したので時間がもう少しあると良かったです。

妻はその後もしばらく実家にいて、先日帰ってきました。今は1対1なので、早く帰るようにしたりテレワークを増やしたりできるよう工夫しています。

平部:
どのくらいの期間が適切かという問題はありますよね。一番業務上支障がなく、パートナーの体調や生活のバランスも考えると1ヵ月くらいは取れるといいなと思います。

出産してから退院まで4,5日、帰ってきて1週間はバタバタして終わってしまうので、そこからあと2週間くらいあったら母体も回復して子どもも眠りが安定してくるから良いのではないかと思いました。

――最後に、ヴィスで育休を取ることについてどう思いますか?

服部:
会社として取得することには抵抗はなく、「おめでとう」と送り出してくれる空気感はありますよね。男性女性という見方があまりなくて、周囲の理解があります。

平部:
そうですね。また、自分が取得すると、女性が産休・育休に入る時の嬉しさ、心配はもちろん、例えば保育園にこんな時は預かってくれないとか、行事があるとか、そういうことの理解度が上がります。

宮下:
そうなんですね。私はまず予防接種の回数に驚きました!

・・・(その後盛り上がりました)

まとめ

今回インタビューした3人は、それぞれパートナー出産後の育休取得でした。生活の新しいリズムをつくり、育児に向き合うことができた様子が伝わってきて、大変ながらも育児を楽しんでいる、充実しているのが感じられました。

ヴィスには子育てをしている社員も多く、子育てや育休に対する理解があり、取得しやすい雰囲気が自然と作られていと感じます。また3人とも日頃から責任を持って仕事を進めており、チームやプロジェクトメンバーとのコミュニケーションを取っていることで、休業中の仕事の相談もしやすかったという面もあると思います。

一方で育休期間が2-3週間というのは短いという感覚もあり、適切な期間を考えたり、長期間休んだとしても復帰後働きやすい環境・仕組みづくりを進めたりといった対応は、引き続き考えていく必要があると思いました。

男性の育休取得には、出産後のパートナーの身体のフォロー、子育ての最初のリズムをつくるという意味でももちろん大切だと思いますが、家族との時間をつくって充足感を得たり、思いやったりという面でも大きいメリットがあり、ただの「仕事と育児の両立」を超えたメリットがあるように感じました。

育休を通した家族との生活の充実が、復帰後のより良い仕事にも反映されると良いなと思います!それが社会的にも男性育休取得推進につながるのではないでしょうか。